私たちが普段口にするうなぎの多くは養殖うなぎです。
天然うなぎはあまり出回らず1%にも満たないといわれています。
ふと疑問に思ったのが私たちが食べているうなぎは、オスなのか?メスなのか?ということです。
結果からいうと、食べているうなぎはオスになります。
養殖うなぎのおよそ9割以上はオスなんだとか。
うなぎは、生まれたときには性別がまだありません。
海からシラスウナギを獲ってきて、養殖するのですが、そのころのうなぎにも
まだ性別がありません。
うなぎは、環境によって性別が変化するというのが一般的となっていますが、
その生態はまだ解明されていないようです。
うなぎの性別を決めるのはエサなのではないか?という説があります。
うなぎに女性ホルモンを混ぜたエサを与え続けたところ、メスになったという研究結果も
あります。
養殖うなぎでは、エサの工夫をしなければ全てオスになってしまうということでしょうか。
実はこんな結果もあります。
養殖場ではどうしてもうなぎの密度が高くなってしまいます。
過密な環境下でうなぎを飼育するとオスになってしまうと、言われており、事実
養殖うなぎのほとんどがオスなのです。
しかし、出荷が始まりいけすが空いてくると、残っているうなぎの4割程度がメスになるそうです。
ちなみに天然うなぎの場合は、川の下流ではオスが大多数を占め、上流に行くにつれ
メスが多くなっていくそうです。
つまり、途中からでも性別を変えられるということです。
もしメスのうなぎが食べたければ、養殖では難しいため
川の上流にいるうなぎを捕まえて食べるしかありません。
オスとメスではどちらがうまいのか?というのはとあるうなぎ屋の店主に尋ねてみると
『好みの問題』といわれました。といっても、食べ比べる機会はまずないので、
無意味な質問になってしまいましたが。
食卓にうなぎがあがれば、このうなぎはオスなんだなと思って食べるのも
食べる楽しみになるかもしれませんね。